JR西とJR九州、佐川が新幹線で「貨客混載」検討開始、10月に実証実験へ

JR西とJR九州、佐川が新幹線で「貨客混載」検討開始、10月に実証実験へ

山陽・九州またいで輸送検討、新たな収益源確立と業務効率化目指す

JR西日本とJR九州、佐川急便は9月24日、山陽・九州新幹線の列車で佐川の荷物を運ぶ「貨客混載」の事業化に向け検討を開始すると発表した。

新幹線の車内販売準備スペースに佐川の荷物を載せて運ぶことを想定している。今後、10月1日に鹿児島中央~新大阪間を走るみずほを使い、鹿児島の串木野港で水揚げした活車海老を大阪市内の居酒屋まで輸送する実証実験を行う予定。

鹿児島中央~博多間はJR九州グループ、博多~新大阪間はJR西グループがそれぞれ輸送を担当。佐川は集荷先から出発駅までと、到着駅から配達先までの輸送を手掛ける。鹿児島中央~博多間はJR九州と佐川が既に事業化しており、山陽・九州の両新幹線区間にまたがった輸送の実現を図る。

新型コロナウイルスの感染拡大で旅客需要が低迷する中、JR両社は新幹線の定時性やスピードを活用、貨客混載を新たな収益源に育てたい考え。佐川は新幹線を生かして配送業務を効率化することを目指す。


新たな貨客混載のイメージ(3社プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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