JPR、異業種間も取り扱い可能なAI活用の共同輸送マッチングサービスを開始

JPR、異業種間も取り扱い可能なAI活用の共同輸送マッチングサービスを開始

輸送ルートや積み荷など登録し自動で候補提示、トライアル時の平均実車率は93%に

日本パレットレンタル(JPR)は10月21日、AIを活用して異業種間で共同輸送を迅速にマッチングするサービス「TranOpt」(トランオプト)の提供を開始したと発表した。

トラックの積載率は40%未満となっており、トラックドライバー不足や温室効果ガス削減への対応が求められる中、空車を解消し積載率向上を図ることが物流領域で強く求められていることに対応。同じ業種にとどまらず、異業種の間でも共同輸送を促進できるようにする。

TranOptは、サービス利用を希望企業が自社の輸送ルートや積み荷などの条件を登録すれば、AIが複数の共同輸送マッチング候補を提示。TranOptを介して調整を図り、共同輸送実現にこぎ着ける。

今年8月末まで無償でトライアルに参加できる期間を設定。マッチング候補の平均実車率(総走行距離の中で積み荷を輸送する距離が占める割合)は93%に到達したという。マッチングを促進するため、あらかじめ登録してある経路以外の輸送ルートもAIが考慮するほか、マッチングの候補は相手方の積極性の高さに順じて表示するなどの工夫を凝らしている。

サービスは会員登録やマッチングは無料で利用できる。成約時に手数料を支払う成功報酬の仕組み。ユーザーはニーズに応じて定額利用型も選べる。


サービスのイメージ(JPR提供)

(藤原秀行)

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