食品製造時の意図的異物混入対策で認証取得支援へ

食品製造時の意図的異物混入対策で認証取得支援へ

セコムと農林中金、サプライチェーンの安全確保ニーズに対応

 セコムと農林中央金庫は12月25日、食品関連施設のセキュリティーに関して連携すると発表した。製造拠点で意図的に食品へ異物が混入されるのを防ぐ「食品防御」の対策を定めた認証の取得に向け、メーカーをサポートする。2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を控え、サプライチェーンの安全確保へのニーズに対応するのが狙い。

 認証はスイスに拠点を置く世界的な品質認証機関SGSグループの日本法人SGSジャパンとセコムが共同で研究。既に物流施設を対象としたセキュリティーの認証を策定しており、対象を食品の製造拠点にも拡大した。農林中金は取引先の企業に認証取得を働き掛ける。

 セコムは食中毒や製造過程で誤って異物が食品に混ざるのを回避する「食品安全」に加え、食品防御の面でも万全な対策を導入できるようアドバイスする。

(藤原秀行)

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