コンシューマー・リテール業界に特化し環境配慮、23年末竣工予定
DHLサプライチェーン(SC)は8月24日、千葉県八千代市で新たな物流拠点「DHL八千代ロジスティクスセンター」を開設すると発表した。8月23日に現地で起工式を執り行った。
DHLSCのリアルエステートソリューションズチームが開発を担当。倉庫棟は地上4階建て、総面積は約1万2000坪で、ラグジュアリーライフスタイル商品をはじめとしたコンシューマー・リテール業界に特化し、最適な物流サービスを提供するマルチユーザー型の施設となる。竣工は2023年末の予定。
新施設はDHLSCが首都圏でプレゼンスをさらに高めるための布石として活用する計画。
完成予想図(DHLSC提供)
幹線道路の国道16号線に隣接し、空港や港湾施設へのアクセスにも優れた戦略的な立地。DHLSCが独自にネットワークを構築し、主要小売店や商業施設向けに毎日運行しているファッション便の主要ルート上でもあるため、ファッション・アパレル業界を中心とした顧客の効率性と利便性をさらに高められると見込む。
環境に配慮したサステナブルな設計を採用。倉庫やオフィスのエネルギー需要に対応する太陽光発電設備、雨水の再利用設備、モーションセンサー付きLED照明などを取り入れる予定。スタッフの自転車通勤をサポートし、CO2排出量削減を図るため従業員用の屋根付き駐輪場も整備する。U.S Green Building Councilによる国際的なグリーンビルディングの認証制度「LEED認証」のゴールド取得を目指している。
DHLSC社長で日本・韓国クラスターCEO(最高経営責任者)のジェローム・ジレ氏は「マーケットの需要の変化が非常に速く、迅速な対応が不可欠なコンシューマー・リテール業界は、世界最大規模のグローバルネットワークおよび高度に品質管理されたプロセスを誇るDHLSCの強みが生かされる業界といえます。今回の投資は当社の市場での優位性と今後の成長性に対する自信の表れです。グローバルでのベストプラクティスや日本市場を熟知したノウハウ、長年培ったファッションロジスティクスの専門知識を活用して、お客様のニーズの一歩先を行くサプライチェーンソリューションでお客様のビジネスをサポートし、共に成長を図っていきます」とコメントしている。
施設概要
名称:DHL八千代ロジスティクスセンター
建設主:DHLサプライチェーン株式会社
所在地:千葉県八千代市神久保120-8
延床面積:40,699平方メートル (約12,000坪)
構造/階数:鉄骨造(基礎:RC造) 地上4階建倉庫棟+地上5階建オフィス棟
設計施工:佐藤工業株式会社
竣工予定:2023年末
(藤原秀行)