ジオテクノロジーズ、トラック向けカーナビと集荷・配送先の情報共有、運行管理を同時提供可能な業務効率化サービスの提供開始

ジオテクノロジーズ、トラック向けカーナビと集荷・配送先の情報共有、運行管理を同時提供可能な業務効率化サービスの提供開始

納品時間など随時確認可能、料金1人当たり2000円に抑制し利用促進

カーナビゲーションシステム向けデジタル地図などを取り扱うジオテクノロジーズ(旧インクリメントP)は10月11日、運送事業者の業務効率化を支援するクラウドベースのサービス「スグロジ」の提供を同日開始したと発表した。

ドライバーが専用アプリをダウンロードしたスマートフォン経由で業務連絡や集荷・配送先の情報共有、経路確認などを一括で済ませられるのが特徴。運行管理者はPCからサービスサイトにログインすれば各ドライバーの現在地や稼働台数などをリアルタイムで把握可能。既存のスマホやPCで即日利用開始できる上、追加の機器購入など大規模な投資が不要なのがメリット。

同社はトラック対応カーナビ、集荷・配送先情報共有、動態管理の3機能を1つにした効率化支援サービスは国内で初めてと説明。料金はドライバーや運行管理者1人当たり月額2000円に抑え、利用のハードルを下げている。ジオテクノロジーズは初年度に売上高1億5000万円を目指す。


会見後の撮影に応じるジオテクノロジーズの豊田俊作執行役員メタバースBUアプリケーション統括(左)と籾山一俊メタバースBUアプリケーションマネージャー

スグロジは集荷・配送先の搬入口や納品に関するルール、納品時間など配送業務を円滑に進める上で不可欠な各種情報を入力しておけば、ドライバーや運行管理者が共有、いつでも確認できる。写真や手書きの地図なども使えるほか、周辺の道路工事など注意事項をドライバーがメモすることも可能だ。


経路案内のイメージ

カーナビは大型車のサイズに合わせた規制情報を考慮しながら最適な経路を自動算出。併せて、大型車両やトラックを停められるスペースがあるコンビニやガソリンスタンド、道の駅なども検索できる。

さらに、ジオテクノロジーズが手掛けている、移動するとマイル(ポイント)がたまるスマホ向けアプリ「トリマ」と連携し、ドライバーは配送業務をすればマイルが蓄積、現金や他のポイントに交換できるようにしている。


集荷・配送先の情報共有のイメージ

東京都内で記者会見したジオテクノロジーズの籾山一俊メタバースBUアプリケーションマネージャーは、今後の展開として建物の地図変化情報や気象情報などを組み合わせたサービスを展開していきたいとの考えを表明。AZ-COM丸和ホールディングスと協業し、スグロジをベースにした宅配業務効率化などのソリューションを開発していくほか、他の物流事業者や商社、配車計画システム事業者らとも連携していきたいとの考えを示した。

12月末までに申し込んだユーザー限定で、最大3カ月無料のキャンペーンを実施している。

(藤原秀行)

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