環境負荷下げ収容能力1.2万t,、24年3月竣工予定
横浜冷凍(ヨコレイ)は10月26日、福岡市の箱崎ふ頭で新たな物流拠点「箱崎物流センター(仮称)」を新設すると発表した。
老朽化で昨年閉鎖した旧センターの跡地に、新たなセンターを再開発する。
新センターは地上5階建て、延床面積は1万160㎡、収容能力は1万1947t(F級)をそれぞれ計画。竣工は2024年3月を見込む。
新センターの外観イメージ(ヨコレイ提供)
同社は九州地区全体で15カ所・23万7000トンの冷蔵倉庫(ソーティングスポット含む)を展開しており、新センターが16カ所目となる。昨年竣工した複合型マルチ物流の「福岡 ISLAND CITY 物流センター」と「福岡物流センター」の中間点に位置し、ともに数kmと近接している。
取り扱う貨物は流通型、ストック型の両貨物に対応し、サテライト的に両物流センターと連携・補完することを想定。顧客の幅広い物流ニーズに対応できる物流センターにする計画だ。
高効率自然冷媒冷凍機(NH3-CO2)を用いた貨物に優しい自然対流冷却方式(Sittory、ノンドライ・ストレイジシステム)を採用。電動式移動ラックは「カーゴナビゲーションシステム」と連動させることで、フォークリフトによる庫内入出庫作業を円滑にし、作業時間の短縮化を図る。
人やフォークリフトに反応し自動的に点灯、消灯する高天井人感センサー照明設備、屋上太陽光発電設備、リチウムイオン蓄電池、BEMS(ビルディング・エナジー・マネージメント・システム)などを導入。消費電力を大幅に削減し、災害時のBCP対策も充実させた「人」「物」「地球」に優しい冷蔵倉庫とすることを目指す。
〇箱崎物流センター(仮称)の概要
工期:2022年10月26日~2024年3月末
住所:福岡県福岡市東区箱崎ふ頭 5 丁目 9 番 16
構造・規模:
鉄筋コンクリート造5階建て
敷地面積: 5,040㎡(1,524坪)
延床面積:10,160㎡(3,073坪)
建築面積: 2,558㎡(773坪)
収容能力:11,947t(F級)
主な設備:
高効率省エネ型自然冷媒冷凍機
屋上太陽光発電システム(163kW)
リチウムイオン蓄電池(106kWh)
EV 自動車充電ステーション
カーゴナビゲーションシステム&電動式移動ラック
高天井人感センサー照明設備(LED)
BEMS(ビルディング・エナジー・マネージメント・システム)
フードディフェンス対応(全フロア)⇒入退館・監視カメラシステム
竣工:2024年3月予定
(藤原秀行)