日本GLP、兵庫・尼崎で開発する大規模物流施設「ALFALINK」で佐川との契約締結を正式発表

日本GLP、兵庫・尼崎で開発する大規模物流施設「ALFALINK」で佐川との契約締結を正式発表

周辺の既存拠点集約した大型中継センター開設、26年7月の稼働開始見込む

日本GLPとSGホールディングスは10月27日、兵庫県尼崎市で開発する大規模物流施設「GLP ALFALINK(アルファリンク) 尼崎」の一角に佐川急便が入居する方針を正式発表した。

佐川は敷地内で開発する2棟のうち、南棟の1~2階約4万3000㎡を利用し、関西エリアの宅配荷物などをカバーする大型中継センターを開設する予定。稼働開始は2026年7月を見込んでいる。

新型コロナウイルスの感染拡大に端を発したeコマースの市場拡大などで、宅配の利用が伸びているのに対応する。


賃貸借契約に調印した佐川急便の本村正秀社長(左)と日本GLPの帖佐義之社長


「GLP ALFALINK尼崎」のイメージ。2023年に着工する予定(いずれも日本GLPプレスリリースより引用)

「GLP ALFALINK尼崎」は古河電気工業の工場跡地約16万3000㎡に物流施設2棟を建設。総延べ床面積は約37万㎡を計画しており、共用棟を含む複合施設を一体的に開発する方針。2023年11月から順次着工し、全体の完成は26年6月を見込む。総投資額は約1000億円。

佐川は開設する大型中継センターに関し、東京都江東区新砂の次世代型物流拠点「Xフロンティア」内で運営している大型の中継センター並みの規模を想定。関西で展開している4つの既存中継センターを「GLP ALFALINK尼崎」内の中継センターに集約、業務の効率化と規模拡大を図る。配送の効率化による温室効果ガス排出削減の効果も見込んでいる。

業務の生産性向上へ、東京の「Xフロンティア」で採用しているのと同様に、1時間当たり約10万個と高速で荷物の仕分け処理が可能な機器を採用、通常の中継センターより処理のスピードを5倍程度まで高めることを計画しているもようだ。

施設概要「GLP ALFALINK 尼崎」
施設数 :2棟(北棟、南棟)
所在地 :兵庫県尼崎市道意町7丁目
敷地面積:約163,000㎡(プロジェクト全体)
延床面積:約368,000㎡(プロジェクト全体)
認証取得:LEED認証・ZEB 認証取得予定

関西エリア中継センター概要
住所:兵庫県尼崎市道意町7丁目 GLP ALFALINK尼崎 南棟
敷地面積:43,316㎡(13,126坪)
バース数:290バース(荷降60、積込230)
稼働予定:2026年7月

(藤原秀行)

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