プラスオートメーション、「Xフロンティア」佐川中継センター1階に新型搬送AMRをRaaS導入

プラスオートメーション、「Xフロンティア」佐川中継センター1階に新型搬送AMRをRaaS導入

12台採用、不定形貨物搬送の大規模自動化実現

プラスオートメーションは12月12日、SGホールディングス(HD)が東京都江東区新砂に構えているグループの次世代型大規模物流拠点「Xフロンティア」の佐川急便中継センター1階で、プラスオートメーションが従量課金制のレンタルサービス(Raas)で提供している搬送AMR(自律協働型ロボット)「JUC-S800R」を12月1日から12台導入したと発表した。

人手に依存していた不定形貨物搬送オペレーションの大規模な自動化に踏み切った。


Xフロンティア佐川急便中継センター1階で実証実験中は5台が稼働し、不定形貨物を搬送した

同センターは自動仕分け機に乗らず、搬送ができない不定形の荷物をいかに自動化するかが課題だった。従来は人手を介し、台車で搬送していた。

プラスオートメーションと佐川急便はまずJUC-S800R5台を実証実験(PoC)で導入し、人間とロボットが同じ動線上で働くハイブリッドなオペレーションを検証。導入~稼働までの立ち上げは数日で完了し、約2カ月という短期間で十分活用のめどがついたため、本格導入に踏み切った。

同センターの1階フロアでは可動域全面に対して自動化・省人化が実現し、佐川急便の掲げるシームレスな物流を自動化技術が支える姿を実現できることとなった。

JUC-S800Rは正式名称が「Juck-up Carrier SEER 800 Rotate/ジャック・エス・800・アール」で、文字通りジャッキアップ型の汎用自律搬送ロボット。回転ローター機構搭載により、搬送物を回転させずに自動積み下ろしすることが可能。

レーダーを採用しているため、倉庫のレイアウトを変更せず現状のまま導入できるのが強み。800kgの重量物を安定して搬送可能。従来のAMRに比べて庫内の地図作成を高速化しており、障害物検知による自動停止も対応している。


「JUC-S800R」。最大積載重量800kg(いずれもプラスオートメーション提供)

(藤原秀行)

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