サプライチェーン全体を最適化、温室効果ガス排出量を可視化・削減へ
カジュアル衣料大手のアダストリアとヤマト運輸は12月19日、ロジスティクスパートナーシップ協定を同日付で締結したと発表した。
国内外に広がるアダストリアのサプライチェーン全体の可視化・最適化を図り、温室効果ガス排出量削減など環境負荷を軽減。ファッション産業の持続可能性向上を図る。
ファッション産業のサプライチェーンは、商品企画からデザイン、原材料の調達、商品の生産・調達、販売に至るまでのサイクルが長い上、多くの企業は複数の国・縫製工場に生産を委託するなど様々な関係者が登場するため、複雑化しているのが現状。サプライチェーン全体の可視化・効率化と、物流と在庫の最適化、また流通過程での温室効果ガス排出量の可視化・削減が課題となっている。
両社は原材料の調達から商品の生産、オムニチャネルでの販売と国内外に広がるアダストリアのサプライチェーン全体で物流の在り方、在庫の持ち方を見直し、脱炭素化を加速。2023年中に一定の成果を上げることを目指す。
その後、アダストリアが持つファッション産業のサプライチェーンの知見とヤマトが備える国内外の物流インフラとロジスティクスのノウハウを組み合わせ、他のファッション企業などとも協力しながらサステナブルファッションの実現・拡大を図る。
（藤原秀行）※写真は両社提供
