DHL、「フォーミュラ1」の機材運搬用にバイオ燃料トラック18台を投入

DHL、「フォーミュラ1」の機材運搬用にバイオ燃料トラック18台を投入

従来比60%の温室効果ガス排出削減可能と見込む

DHLは6月1日、自動車レース「フォーミュラ1(F1)」との長年にわたるパートナーシップに基づき、今シーズンからの新たな取り組みにより、物流の持続可能性をさらに高めると発表した。

2030年までの温室効果ガス排出ネットゼロ達成を目指すフォーミュラ1をサポートするため、機材運搬用としてバイオ燃料トラック車両18台を新たに導入する。水素処理した植物油「HVO100ドロップイン燃料」を使って走る新型トラックは、2023年の欧州F1全戦に投入する予定。

トラック車両1台当たり、標準燃料と比較して最低でも60%、もしくはそれ以上のCO2排出量削減が可能になると見込む。


DHLがF1機材運搬用に導入したバイオ燃料トラック(DHL提供)

新型トラックは、ディーゼル車と同等の積載量や走行距離などの性能を維持しながら、CO2排出量を削減するのが特徴。バイオ燃料の取り扱いは、環境とセキュリティの観点から、ディーゼル燃料のバンカーリングよりも安全と強調している。1000リットルのタンクで、トラック1台当たりの最大輸送可能重量は40t、最大走行距離は3500kmという。

(藤原秀行)

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