中国系のTuSimpleが日本で自動運転トラック事業を本格展開、23年中に東京~名古屋間で実証実験へ

中国系のTuSimpleが日本で自動運転トラック事業を本格展開、23年中に東京~名古屋間で実証実験へ

欧米などで1600万kmの累積走行、24年には東京~大阪間でも実施

米カリフォルニア州サンディエゴに本拠を置き、自動運転トラック技術を手掛けるナスダック上場のTuSimple Holdings(トゥーシンプルホールディングス)の日本支社TuSimple JAPAN(トゥーシンプルジャパン)は6月6日、日本で自動運転トラック事業を本格的に展開すると発表した。

今年1月、東名高速道路で自動運転トラックの走行テストを開始しており、動画の一部を公開した。

TuSimpleは中国発の図森未来で、2021年12月に世界で初めて、米国で自動運転トラックの完全無人走行テストに成功。数多くの米国物流企業に対し、自動運転トラックを用いた物流サービスを実際に提供している。23年3月までの累積走行距離は米国、欧州、アジアを含む自動運転トラックテスト走行と運営走行を合わせ、1600万kmを超えている。

TuSimpleは2017年に日本支社のTuSimple JAPANを設立し、自動運転トラックおよびその幹線物流の商業化を研究してきた。21年にはTuSimple JAPAN独自の自動運転システムと日本製トラックの適合作業を行い、シミュレーター検証、専用テストフィールド検証、シャドーモード検証など日本国内での自動運転トラック走行試験に向けた厳しい検証作業を完了させた。

TuSimple JAPANは今年1月から実施している東名高速道路での自動運転トラックテストが成功していると説明。今後の計画としては、日本の物流に携わる事業会社や関係機関との連携を強化し、2023年中に東京~名古屋間の自動運転トラック走行実証実験、24年からは完全無人自動運転トラック走行実証実験に向けた準備と、東京側の物流センターから名古屋側の物流センターまでの自動運転トラックの実証実験、東京~大阪間での自動運転トラック走行実証実験に着手する予定。

その後、自動運転トラックの台数を増やし、事業検証における実証実験を重ねた上で、本格的な実運用開始も検討する。


テストに使用した自動運転トラック


自動運転の様子(昼間のテスト走行)

(藤原秀行)※いずれもTuSimple JAPAN提供

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