大塚商会、愛知・一宮のSBSグループ物流施設に新センター9月開設へ

大塚商会、愛知・一宮のSBSグループ物流施設に新センター9月開設へ

GTPロボットなど自動化機器導入、出荷スピード改善と物流生産性向上図る

大塚商会は7月25日、愛知県一宮市で新たな物流センター「中部物流センター」を今年9月に開設すると発表した。

SBSグループが開発した物流拠点の4階に入居する。オフィスサプライ通販事業「たのめーる」の受注量拡大に対応するのが狙い。

現在の中部物流センター(愛知県犬山市)から最新の大型センターへ移転し、中部圏をカバーする新たな物流拠点として物流ネットワーク体制の強化を図る。新センターは自動化機器の採用などで、現センターと比較して1.5倍の出荷に対応できる作業効率を実現している。

具体的には、棚搬送型ロボット「Goods to Person Picking(GTP)」と、DAS(デジタルアソートシステム)ステーションにプロジェクションマッピングを融合させたことで、作業者が歩くことなく属人化のリスクも少ない作業環境を実現。省人化を図っている。

さらに、検品機能を備えた最新のDPS(デジタルピッキングシステム)も導入し、ビッグデータを活用した在庫配置の最適化と、各設備の特色や能力を最大限引き出すための分析・解析ツールを独自に開発した。


中部物流センターが入る物流拠点

「中部物流センター」概要

所在地 愛知県一宮市千秋町小山字外輪堂1番1
延べ床面積 57,441.67㎡
階数 地上4階建(倉庫4階層)
特徴 耐震構造/非常用電源/全館LED照明/太陽光発電

「中部物流センター」は、名古屋高速、名神高速、東海北陸道の3つの高速ICにも近い愛知県一宮市に位置し、三河地区、北陸エリアを含む中部地方全域を網羅する。建物は震度6強にも耐え得る構造で、非常用自家発電装置とネットワークシステムの二重化などBCPにも対応している点を評価した。

屋根には全面太陽光発電設備を設置することで約40%の電力省エネ効果を見込む。環境配慮の建屋としてCASBEEあいち-Aランク(愛知県)を取得済み。


棚搬送型ロボット


DASステーション

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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