北朝鮮、8月24~31日に「衛星ロケット」打ち上げ通告

北朝鮮、8月24~31日に「衛星ロケット」打ち上げ通告

黄海など指定、政府は中止強く要求

政府は8月22日未明、北朝鮮が「衛星ロケット」を8月24~31日の間に打ち上げる方針を通告してきたと発表した。

期間は8月24日の午前0時から8月31日午前0時の間。海上保安庁によると、部品などの落下が予想されるのは黄海、東シナ海、ルソン島東の3つの海域で、いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)の外側という。

政府は「衛星ロケット」と称した弾道ミサイルの打ち上げの可能性があると警戒しており、海上保安庁が航行警報を出し、海運業界などに注意を呼び掛けている。

岸田文雄首相は8月22日未明、関係省庁に対し、北朝鮮の「衛星ロケット」打ち上げ通告を受け、情報の収集・分析に万全を期して国民へ適切に情報提供を行うとともに、米国や韓国など関係諸国と連携し、北朝鮮に発射しないよう強く中止を求めることなどを指示した。

北朝鮮は今年5月にも、今回通告してきたのと同じ3海域を対象に、海上保安庁に衛星の打ち上げを事前に通報、実際にロケットを発射した。

(藤原秀行)

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