オイシックス・ラ・大地のCVC、エニキャリに投資

オイシックス・ラ・大地のCVC、エニキャリに投資

ラストワンマイル配送変革を評価

オイシックス・ラ・大地は8月31日、投資子会社Future Food Fundが運営している、フードイノベーション領域に特化したCVCファンド「Future Food Fund 2号」が、ラストワンマイル物流を手掛けるエニキャリに投資したと発表した。具体的な投資額は開示していない。

エニキャリがITと自転車配送を組み合わせたクイックデリバリーを提供、ラストワンマイル物流の効率化を図っている。

人手不足などの影響で、これまでECやクイックデリバリーの発展を支えてきた物流の品質や適正価格が、今後維持出来なくなるとの懸念が物流業界などから出ていることに対し、エニキャリは設立以来、シェアリングモデルの物流サービス提供で解決を図っている。

地点情報を基にする自動配達アサインシステムや配達員スマホAPPなどのシステム開発力と直接雇用中心の配達網を提供できる点に着目、投資を決めた。

特に食関係の物流は温度管理と即時性が求められることに加え、クイックデリバリーなどの外食は需要時間が限定されるため、配送コストのコントロールが課題。エニキャリは3温度帯(常温・冷蔵・冷凍)への対応と自社開発のシステムによる他の配送と組み合わせた効率的な配送、自社雇用の配送網による雨の日でも止まらない物流インフラの提供を実現している。

エニキャリの物流インフラを活用しながら、食の流通に関する知見やノウハウと機会を提供することで、互いの事業成長を後押ししていきたい考え。

(藤原秀行)※いずれもオイシックス・ラ・大地提供

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