東京都が10月に青梅市でドローン宅配便配送の飛行実証へ、佐川など参加予定

東京都が10月に青梅市でドローン宅配便配送の飛行実証へ、佐川など参加予定

配送エリア・ルート拡大、25年度以降の社会実装目指す

東京都は9月26日、山間地域の生活利便性向上のため、ドローンによる宅配便配送の飛行実証を10月2~31日に東京都青梅市で実施すると発表した。

政府が昨年12月に改正航空法を施行し、有人地帯上空でドローンが目視外飛行する「レベル4」を解禁したのを受け、都は2021~23年度にかけて民間企業の取り組みを支援しており、今回もその一環。

前回(22年度)は今年1~2月、ドローンで小売商品の配送を実施した。その成果を踏まえ、23年度は模擬の宅配物を使用したドローンによる宅配便配送を行う。新たな取り組みとして、配送エリア・ルートの拡大(災害時の検証含む)、周辺個人宅への配送実施を予定している。よりニーズの高いエリアや利用者に近い場所で、配送やオペレーションを検証する。

実証には前回と同じく、佐川急便とイームズロボティクス、日本気象協会、サンドラッグが参加。期間中、午前11時ごろから午後4時ごろまで、1日最大6回程度の片道飛行を行う予定。飛行時刻は当日の天候、準備状況を勘案して決める。

今後は23年度中、さらに実証実験を2回行う予定。レベル4飛行を行うことで省人化を実現、2025年以降にドローン配送を社会実装させていきたい考え。


前回の飛行実証の様子

(藤原秀行)

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