国交省、港湾ターミナルの脱炭素化評価した認証制度を試験的に開始

国交省、港湾ターミナルの脱炭素化評価した認証制度を試験的に開始

東京や横浜など6港対象

国土交通省は11月24日、温室効果ガスの排出を抑制した港湾「カーボンニュートラルポート」を実現するため、港湾のターミナルでどの程度脱炭素化の取り組みが進められているかを客観的に評価する認証制度の創設に向け、評価基準の妥当性や認証機関に求められる能力、体制などを検討するため、運用を試験的に始めると発表した。

対象は東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、福岡の計6カ所。コンテナ取扱量が多く、多様な脱炭素化の取り組みを行っているコンテナターミナルを試行の対象とすることで、より効果的な制度になるようにする。

具体的には、港湾法で港湾管理者が作成するよう定めている「港湾脱炭素化推進計画」に盛り込まれる湾脱炭素化促進事業の内容を精査、評価する見通し。貨物の取り扱いや船舶への燃料供給などでどの程度、脱炭素の取り組みに着手し、どれくらい成果を上げているかを審査するもよう。

今後、試行結果を踏まえ、制度改善などを協議していく構えだ。 海外港湾のコンテナターミナルについても試行を実施する方向。

<試行対象のコンテナターミナル>
東京港:大井コンテナ埠頭1~2号
横浜港:南本牧ふ頭
名古屋港:鍋田ふ頭
大阪港:夢洲C-11
神戸港:ポートアイランドPC15-17
博多港:アイランドシティ

(藤原秀行)

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