アスクル、180億円投じ埼玉・上尾に9万㎡の物流センター新設へ

アスクル、180億円投じ埼玉・上尾に9万㎡の物流センター新設へ

埼玉・日高の拠点閉鎖しGLP施設に集約、出荷体制最適化図る

アスクルは12月15日に開示した2024年5月期第2四半期(23年6~11月)連結決算に関連し、埼玉県上尾市で新たな物流施設「ASKUL関東DC(ディストリビューションセンター)」を開設する計画を発表した。

2024年6月に約9万㎡の賃借を開始し、稼働スタートは25年6月を予定している。設備投資は
マテハン150億円、建築費20億円、システム10億円の計180億円となる見通しで、同社としては過去最大規模の投資になるもよう。

同社最大拠点「AVC関西」(大阪府吹田市)と同程度の出荷能力を持たせる計画だ。


新拠点が入る物流施設のイメージ(アスクル決算説明資料より引用)

アスクルは詳細を開示していないが、日本GLPが開発中で24年中の竣工を見込んでいる地上5階建ての物流施設「GLP上尾」を利用するとみられる。

出荷能力が余剰になっているBtoC通販「LOHACO(ロハコ)」専用拠点「AVC日高」(埼玉県日高市)を閉鎖し、新拠点に機能を集約。物流施設賃借コストの抑制と出荷の適正化を図る。東京都内の2センターも再編を検討しているという。

また、新拠点はロングテール商品を集約・拡大し、1箱にまとめて発送することで売り上げ単価をアップさせる構想。ロングテール商品に対応した拠点を東西エリア2カ所に構えることで、輸配送距離を短縮、配送費の抑制も図る。

(藤原秀行)

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