名鉄グループが物流施設開発に参入、第1弾は愛知・小牧市で25年春竣工へ

名鉄グループが物流施設開発に参入、第1弾は愛知・小牧市で25年春竣工へ

5.4万㎡のマルチ型、名鉄運輸支店跡地を活用

名鉄グループの不動産会社、名鉄都市開発は3月27日、物流施設開発に参入すると発表した。

愛知県小牧市で初の案件「MCD-LOGI(エムシーディーロジ)小牧」の工事に着手する。竣工は2025年春の予定。

「MCD-LOGI」は名鉄都市開発(MEITETSU City Design)の頭文字「MCD」と物流の「LOGI」を組み合わせた造語。同社は「これまでに培ってきたデベロッパーとしてのノウハウを生かすとともに、真のまちづくり会社として、時代のニーズに合わせた機能や利便性を追求し、地域に長く根差した施設を提供したいという想いを表現している」と説明している。

物流施設の設計施工実績が豊富な名鉄グループの矢作建設工業が設計施工を担当。地上4階建て、延床面積は約5万4000㎡のマルチテナント型物流施設を想定している。車両が3階へ直接乗り入れ可能なスロープを設け、トラックバースを1階および3階に備えて最大4テナントが入居できるようにする。

建設地は名鉄運輸の小牧支店跡地。名神高速道路・東名高速道路・名古屋高速道路の小牧ICから約4.0km、名古屋高速道路の小牧南ICから約2.4kmに位置し、中部圏や名古屋都市圏への地域配送に加えて、関東圏、 関西圏への広域配送もカバーできると見込む。

<位置図(広域)>

<位置図(中域)>

太陽光パネルの設置によるグリーン電力の創エネやLED照明の採用などによる省エネを推進し、年間の一次エネルギー消費を正味ゼロとすることで、ZEBの最高ランク「ZEB認証」取得を予定している。

72時間対応の非常用発電機を備えるとともに、1階床高を想定浸水位(内水)の2倍の高さにするなど、入居テナントの事業継続をサポートする。従業員が利用できる休憩ラウンジを2カ所設置するなど、働きやすい職場環境の整備を図る。

所在地

愛知県小牧市新小木三丁目7番

交通

名神高速「小牧IC」より約4.0㎞、名古屋高速「小牧南IC」より約2.4㎞

倉庫タイプ

1階・3階片面バース/自走式スロープ形式/マルチテナント型

構造

鉄骨造地上4階建て

設計・施工

矢作建設工業株式会社

延床面積

約54,372.20㎡(約16,447.59坪)

敷地面積

約23,771.63㎡(約7,493.42坪)

着工

2024年4月1日

竣工

2025年春(予定)

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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