2万㎡、JR貨物のターミナル駅に至近
三菱商事都市開発は3月31日、香港を拠点とする投資グループPhoenix Property Investors Japan(フェニックス・プロパティ・インベスターズ・ジャパン)と共同で、大阪市平野区で開発を進めてきた物流施設「MCUD・ZIP大阪平野」が同日竣工したと発表した。
地上4階建て、延床面積は1万9706㎡。最大2テナントへの分割賃貸が可能で、各区画には垂直搬送機1基と荷物用エレベーター1基を完備。柱スパンを11m以上確保し、柔軟な倉庫内レイアウトに対応する汎用性の高い仕様を採用している。
エントランスには地域の特性や歴史を反映すべく、周辺に多く建ち並ぶ「町工場」をイメージしたデザインや、建設前の事前調査で発見された遺跡に着想を得た「地層」をモチーフとしたデザインを、区画ごとに取り入れている。
MCUD・ZIP大阪平野 外観
近畿自動車道の八尾ICまで約2.0km。大阪都市部への配送と関西広域の配送の両方をカバーできる立地とみている。JR貨物の百済貨物ターミナル駅から約4.5kmで、モーダルシフト需要にも対応可能と想定している。
建築環境総合性能評価システム「CASBEE」のAランク認証、建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」の最高ランクと『ZEB』の認証を取得済み。屋根上には太陽光発電設備を設置し一部の照明や電力を賄うことで、施設内設備の省エネ化と環境負荷軽減を図る。
東側エントランス
西側エントランス
倉庫内部
事務所
施設概要
施設名 :MCUD・ZIP大阪平野
所在地 :大阪府大阪市平野区加美南3丁目59番他
交通 :近畿自動車道「八尾IC」約2.0km
JRおおさか東線「新加美駅」約1.0km
敷地面積 :9,617.07㎡(2,909.16坪)
延床面積 :19,706.78㎡(5,961.30坪)
構造・規模:鉄骨造+鉄筋コンクリート造/地上4階建
設計・施工:西松建設株式会社
(藤原秀行)※いずれも三菱商事都市開発提供