5月22日以降、重油なども対象に
石破茂首相は4月22日、首相官邸で記者会見し、トランプ大統領の関税引き上げや物価高騰への対策として、ガソリンと軽油の価格を1リットル当たり10円引き下げる考えを明らかにした。
これまでは政府がレギュラーガソリンの価格を1リットル当たり185円程度に抑えられるよう、石油の元売り会社に補助金を支給してきた。5月22日以降は価格抑制に目安額を設定せず、代わりに引き下げ幅を固定する仕組みに移行する。
重油と灯油は1リットル当たり5円、航空燃料は4円をそれぞれ引き下げることも表明した。補助金の財源は既存の基金の残高を活用する見通し。
石破首相は「終了の時期については今の段階で申し上げることはしない」と述べた。
市場価格の激変を避けるため、最初の週の補助額は引き下げ幅が5円になるよう調整し、その翌週から10円に拡大する予定。
石破首相は併せて、夏の猛暑対策として、電気・ガス料金への補助も7月に再開する考えを示した。具体的な内容は5月中をめどに取りまとめる。
(藤原秀行)