首都圏人口集積地に隣接で第6弾、最大7テナント入居可能
ヒューリックは8月4日、埼玉県三郷市で開発していた物流施設「ヒューリックロジスティクス三郷」が竣工したと発表した。
「三郷北部土地区画整理事業」区域内で建設した。同社が首都圏の人口集積地に隣接した立地で展開する「ヒューリックロジスティクスシリーズ」の第6号物件で、当該区画整理エリア内で初めて竣工した。
三郷エリアでは約3年ぶりの大規模なマルチテナント型案件の新築供給となり、一部区画は成約済みという。
外環道の三郷西ICから約2.5km。三郷JCTから首都高・常磐道を利用することで、都内をはじめとする人口集積地に加え、広域への輸配送向けの利用が可能と見込む。
地上4階建て、延床面積は約1万7000坪。1・2階に接車可能なスロープ型を採用し、賃貸区画単位は約1000坪から約3500坪まで多様なニーズに応える区画割を用意しているため、最大7テナントが入居可能。
標準スペック(床荷重 1.5t/㎡、梁下有効 5.5m)に加え、マテハン機器の利用や、一部区画では冷凍・冷蔵設備の設置を可能とする電気容量を確保し、最上階の4階には倉庫内空調設備を実装している。
このほか、大型ウイング車のオペレーションに配慮し、大開口(高さ5.2m)のオーバースライダーシャッターを採用。トラックバースを駐車場用途とすることで、24時間の昼夜にわたりトラックの車庫として利用できるようにしている。トラックバースは定格荷重2.5tフォークリフトの走行が可能な構造を取り入れ、フォークリフト充電エリアも設置している。
倉庫内
2階車路(オーバースライダー開口高5.2m)
バースおよびバース内駐車場・フォークリフト充電エリア
就労環境向上のため、共用ラウンジ「LOUNGE3310ミサト」を設置。昼食や休憩、コワーキング、商談など多様な利用シーンを想定した座席タイプを配置している。
三郷を象徴する風景写真をアートワークとして展示し、地域を身近に感じながらリラックスできる環境を提供。一部の貸室内に専用のドライバー休憩室を設けるなど、ドライバーの就業環境にも配慮している。
BELS(★★★★★★)、CASBEE認証(Aランク)、DBJ Green Building 認証(★★★★)に加え、大容量の太陽光発電設備(設備容量:約1,350kW、年間発電量:約2,158MWh)を実装し、ZEB認証も取得済み。
耐震性能は建築基準法の約1.25倍の強度に準ずる構造体を採用。非常用発電設備(72時間相当)や災害時用マンホールトイレを設置し、キュービクルなどの主要電気設備も配置。防災センターを2階に設けるなど、水害リスクを考慮した対策を実施している。
名称 | ヒューリックロジスティクス三郷 |
所在地 | 埼玉県三郷市彦糸二丁目149番ほか(三郷北部土地区画整理事業区域) |
交通 | 東京外環自動車道「三郷西」IC 約2.5km JR武蔵野線「吉川美南」駅 徒歩17分 |
敷地面積 | 24,329㎡(7,359坪) |
延床面積 | 56,883㎡(17,207坪) |
構造 | 鉄骨造 |
規模 | 地上4階 |
設計・監理 | 鴻池組・奥野設計 設計共同企業体 |
施工 | 株式会社鴻池組 |
監修 | 株式会社フクダ・アンド・パートナーズ |
竣工 | 2025年7月 |
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用