Hacobuが実態調査、収入面で課題が浮き彫りに
Hacobuは4月15日、全国のトラックドライバー1516人を対象に今年3月実施した実態調査の結果を公表した。
6割以上のドライバーが「賃金が上がった実感がない」と回答しており、働き方改革の影響で労働時間や残業が減少した結果、約2割のドライバーは賃金も減少。収入面で課題を抱えていることが分かった。
Hacobuは「運賃の価格転嫁が十分に進んでいないなど、業界全体の構造的な要因があると考えられる」と指摘している。
その一方、仕事を続けたいと考えるドライバーは6割以上に達した。Hacobuは「安定的な人材確保に向けて、賃金を含む働く環境の見直しが求められる」と総括している。

Q. 直近1年間で、荷待ち時間はどのように変化したと感じますか?

「やや短くなった」(42.5%)と「大幅に短くなった」(12.8%)で過半数を占め、Hacobuは荷待ち削減の取り組みが一定の改善実感につながっているとの見解を示した。
Q. 1回の納品先での荷待ち時間として、最もよく経験するのはどれですか?

荷待ちについて、最多は「30分〜1時間」(45.1%)で、「1〜2時間」(23.0%)が続いた。半面、「2〜3時間」(6.0%)、「3時間以上」(2.5%)と現場によっては依然として深刻な荷待ちが残っていることも浮き彫りになった。
Q. 仕事で負担に感じることを教えてください。(複数選択可)

「待機場所を見つけるのが困難」が61.7%でトップ。次いで「給与が労働に見合わない」(53.8%)、「付帯作業(荷下ろし・積み込み等)」(41.1%)と続いた。
Q. 直近1年間で、拘束時間はどのように変化したと感じますか?

「変わらない」(50.5%)が過半数を占め、拘束時間の体感としては“横ばい”が中心であることが分かった。一方で「やや短くなった」(36.9%)も4割近くに上り、Hacobuは働き方改革の影響が現場の実感として表れ始めているとみている。
Q. 直近1年間で、あなたの収入はどのように変化しましたか。

「変わらない」(44.0%)、「少し下がった」(15.2%)、「下がった」(6.5%)の合計が6割以上に届き、賃金が上がった実感を持てない層が中心になっている。
Q. 前の質問で「少し下がった/下がった」を選んだ方へ。収入が減った主な理由を教えてください。

最多は「仕事量(件数・距離)の減少」(44.9%)で、その次が「残業・時間外労働が減った」(39.0%)だった。
Q. 今後もドライバーを続けたいと思いますか?

「続けたい」(31.9%)と「できれば続けたい」(33.5%)が6割以上を占め、Hacobuは賃金面の課題が浮き彫りとなる半面、職業としてのドライバーへの定着意向の高さが示されたとみている。
調査概要
調査タイトル:【2026年】トラックドライバー実態調査
調査主体:株式会社Hacobu
調査期間:2026年3⽉19~24⽇
調査方法:全国のトラックドライバーを対象に、Hacobuが提供するアプリ「MOVO Driver」登録者を中心にインターネット調査を実施
有効回答数:1,516名
調査範囲:特定の運行に限定せず、回答者の担当する全ての業務が対象
(藤原秀行)※いずれもHacobu提供












