経営めぐる意見対立は当面続く見通し
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乾汽船は11月4日、東京都内の本社で、筆頭株主の資産運用会社アルファレオホールディングス（HD）が招集を求めた臨時株主総会を開催した。
アルファレオが株主提案していた乾康之社長の解任など4議案については、いずれも賛成少数で否決された。
他の議案は取締役の報酬総額引き下げ、配当の見直し、自己株式取得。乾汽船の取締役会と監査役会は臨時株主総会前に、アルファレオ提案に反対する意向を表明していた。
アルファレオは乾汽船が6月に開いた定時株主総会でも、乾社長ら取締役5人全員の再任や買収防衛策導入などの同社提案に反対した。
アルファレオは今回の臨時株主総会で、買収防衛策廃止が議案として認められなかったことを不服とし、東京地裁に別途株主総会の招集許可を申し立てており、経営の方針をめぐる乾汽船との意見対立は当面続きそうだ。
臨時株主総会の会場
（藤原秀行）
