シンガポールで現場投入準備、日本でも事業者との連携模索
ロボット開発のスタートアップ企業Doog（茨城県つくば市）は4月9日、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、消毒薬などの噴霧散布が可能な移動ロボットの提供を開始すると発表した。
同社が物流現場など向けに展開している協働型運搬ロボット「THOUZER（サウザー）」を活用。消毒薬や噴霧器を搭載し、事前に設定したルートを無人で移動、対象の施設内をくまなく噴霧できるようにする。感染拡大予防活動の迅速化・省力化への貢献を目指す。
同社のシンガポール子会社が同国の行政機関から荷物運搬用途での貸し出し要請を受けており、関係機関と調整中。薬剤噴霧散布の現場投入も準備しているという。日本でも公衆衛生・予防対策の機材や運用に関する専門性を有する事業者との連携を模索していく方針だ。
噴霧のイメージ※クリックで拡大
指定噴霧器を搭載して走行試験する様子（いずれもDoog提供）
（藤原秀行）
