アルファレオの存在も意識か
福山通運と乾汽船は1月13日、業務提携すると発表した。今後5年間をめどに、両社の国内物流事業で業務効率の向上や新規事業開拓などを目指し、協力する。
乾汽船はベンチャー企業の伝三郎商会(神戸市)と組み、荷物とトラックのマッチングサービスの本格展開を目指している。同サービスを福山通運が全国で構えている約400の拠点などで有効活用することを視野に入れている。
今後、具体的な連携内容を詰める。引っ越し事業などの分野でも協力を模索していく予定。
乾汽船は投資会社のアルファレオホールディングスが株式の31・3%(2020年9月末時点)を所有する筆頭株主を務めており、両社間で経営をめぐって意見対立している。福山通運との提携には、アルファレオの存在を意識している可能性もありそうだ。
(藤原秀行)