【独自取材】三菱商事、スペースと荷物マッチングのシェアリング型倉庫寄託サービス初利用時に料金10%割引

【独自取材】三菱商事、スペースと荷物マッチングのシェアリング型倉庫寄託サービス初利用時に料金10%割引

キャンペーン申し込みは11月12日まで、条件満たせば可能に:最大1000万円

三菱商事は10月28日、倉庫の空きスペースと預けたい荷物を専用のウェブサイト経由でマッチングするシェアリング型の倉庫寄託サービス「Ware(ウェア)X」に関し、初めて利用するケースを対象に、条件を満たした場合は倉庫の保管料・作業料を10%割り引くキャンペーンを開始した。

値引き額は保管料や作業料などの費用合計が税別で1億円を超える場合、1000万円を上限と設定しており、申し込みの期限は11月12日。期間中、WareXのサービスを通じて倉庫へ利用の可否を問い合わせるなどした場合に対象となる。倉庫側が荷物保管などの責任を負う寄託契約ではなく倉庫スペースだけを借りる場合は対象外。

年末の繁忙期を迎え、荷主企業や物流事業者の間で荷物の取扱量が膨れ上がることが予想される中、三菱商事としては初の大規模なキャンペーンを展開、同サービスの利用開始に向けたハードルを下げるのが狙いだ。実際の荷物保管や契約の期間がキャンペーンと外れていても、申し込みが期限内であれば割引を受けることが可能。

UPSサプライチェーンソリューション・ジャパンや三菱食品など活用

WareXは三菱商事が米国の倉庫シェアリング業界で知名度を高めている同国発祥のスタートアップ企業Flexe(フレックス)と資本・業務提携し、日本にモデルを持ち込んだ。荷物を預ける側は設備や作業スタッフの手配が不要で、輸配送のみ確保すれば倉庫スペースをすぐに利用できる。

保管料は日割り・パレット建てを採用し、使った分だけ支払う仕組み。倉庫スペースを提供する側も標準価格を設定しているため、細かい料金交渉や見積もりが不要なのがメリットだ。

WareXは既に、UPSサプライチェーンソリューション・ジャパンや三菱食品、Inagora(インアゴーラ)などが利用している。

(藤原秀行)

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