100%再エネ由来電力を使用可能、23年4月末竣工予定
オリックス不動産は3月1日、埼玉県加須市でマルチテナント型物流施設「加須ロジスティクスセンター」を開発すると発表した。2023年4月末の竣工を予定している。
東北自動車道の加須ICから約4.5キロメートルに位置。東北道や圏央道を利用した埼玉県内配送、関東全域および東北地方へもつながる広域配送の双方に対応できる。周辺は流通・工業団地が多く、複数の物流拠点が形成されている物流適地。
延べ床面積は1万4507坪(4万7958平方メートル)、地上3階建てのマルチテナント仕様を計画。最小区画は約1800坪から最大5テナントが入居できる設計を採用する。
1~2階はスロープ型で、最大105台(10トン車)が同時接車できるバースを整備。1階は梁下有効高約7.0メートル、2階と3階は約5.5メートルを確保する。荷物用エレベーターを5基・垂直搬送機を4基実装し、効率的に保管・運用できるよう配慮する。
環境配慮型物流施設として、屋上に太陽光発電設備を設置するほか、天候の影響や夜間など発電量が不足する場合にもオリックスから非化石証書付き(トラッキング付き)の電力を供給。入居テナントは100%再生可能エネルギー由来の電気を使える。敷地内には電気自動車(EV)充電スタンドも設置する。
竣工イメージ
所在地(いずれもオリックス不動産提供)
「加須ロジスティクスセンター」施設概要
名称:加須ロジスティクスセンター
所在地:埼玉県加須市道目下悪土1765番
交通手段:東北自動車道 加須インターチェンジまで約4.5km
東北自動車道 羽生インターチェンジまで約6.0km
東武伊勢崎線 「花崎駅」まで約5.5km
敷地面積:30,155.25㎡
延べ床面積:47,958.42㎡
規模・構造:地上3階建て、S造
駐車場台数:普通車75台、トラックバース105台、大型トラック待機場6台
その他:床荷重1.5t/㎡、梁下有効高:1階7.0m、2階・3階5.5m
全館LED完備、非常用発電機完備、太陽光発電設備実装、電気自動車(EV)充電スタンド5台設置
設計:浅井謙建築研究所株式会社
施行:東洋建設株式会社
着工:2022年3月1日
竣工:2023年4月末(予定)
(藤原秀行)