日野自動車、エンジン不正で過去の経営陣も責任追及へ調整

日野自動車、エンジン不正で過去の経営陣も責任追及へ調整

報酬の自主返納など要求想定か

日野自動車がエンジンの排ガスや燃費の性能に関する認証取得で不正を働いていた問題に関し、過去の経営陣の責任を問う方向で調整していることが分かった。

不正は少なくとも2000年代前半から続いており、責任は免れないと判断。現在の小木曽聡社長より前の社長やエンジン開発担当幹部らに、受け取った報酬の自主返納などを要求することを想定しているもようだ。

併せて、現経営陣に関しても小木曽社長の役員報酬減額などを検討しているとみられる。

日野自動車は一連の不正で国土交通省から再発防止策をまとめ、報告するよう是正命令を受けており、10月7日にも公表する見通し。

同社は10月7日朝、朝日新聞がエンジン不正で過去の経営陣の経営責任を問う方針を固めたことなどを報じたのに対し「当該情報は当社が発表したものではない。当社が本件に関し検討していることは事実であり、本日開催の取締役会に付議する予定」と説明、事実関係を認めた。

(藤原秀行)

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