デジタル倉庫管理システム活用した専用のフルフィルメントソリューション提供
キューネ・アンド・ナーゲル日本法人は12月19日、デンマークの高級家具ブランドCarl Hansen & Søn Japan(カール・ハンセン&サン ジャパン)と新たに契約を締結し、専用のフルフィルメントサービスを開始したと発表した。
千葉県の「市川ロジスティクスセンター」に同社専用の倉庫を構え、本国からの製品輸入、在庫管理、受注、ピッキング、梱包、全国配送といった一連のロジスティクスサービスを提供する。
100年以上に渡り、高い技術とクラフツマンシップを継承するカール・ハンセン&サンは工程のサステナビリティを重視。生産工程で廃棄物を出さない、原料の木材はサステナビリティに配慮した森林で伐採された木材を使用する、生産工程で出た端材は地域のために再利用するといったポリシーの下、日々の業務を展開している。
キューネ・アンド・ナーゲルはカール・ハンセン&サンの企業文化に呼応する形で、サステナビリティを軸とする高い要求に応えるための物流プロセスを構築。入出庫作業に伴う業務確認には「KN SwiftLOG」デジタルプラットフォームによる完全ペーパーレスのプロセスを実現し、印刷物を廃止した。
また、商品の梱包やパレットには余計な資材は使用せず、段ボールをはじめとする最小限の資材についても全て資源ごみとして再利用するなど、廃棄物を極力出さないプロセスを実現した。今回は既存の倉庫設備を極力再利用することで、費用を抑えつつ契約締結日からわずか1カ月半という短期間で出荷業務を開始することができた。
(藤原秀行)