8794㎡、23年12月の稼働開始目指す
大和物流は1月26日、滋賀県湖南市で新たな物流施設「(仮称)滋賀物流センターⅢ」を開設すると発表した。
地上3階建て、延床面積は8794㎡を計画しており、2023年1月に着工、同年12月の稼働開始を目指す。
完成予想図
同社は滋賀県で建材や住宅設備機器などを中心に、県内で生産・加工される製品の調達物流や販売物流を担い、2018年からの直近5年間で「滋賀物流センター」や「滋賀物流センターⅡ」、「滋賀竜王物流センター」を開設するなど、事業基盤の強化を続けている。
さらなる物流需要に対応するため、同県内で4拠点目となる「(仮称)滋賀物流センターⅢ」を開設することにした。土地所有者の丸松商事(大阪市港区)が新たに開発する物流施設を大和物流が賃借、運営する。
開設後は、関西エリアに拠点を置くメーカーや流通業者向けに、効率的な保管・輸配送拠点として稼働し、建材や産業機械、電子機器など幅広い貨物を取り扱う予定。
名神高速道路の竜王ICから約6km、栗東湖南ICから約12km、新名神高速道路の信楽ICから約15kmに位置。京都市まで約50分、滋賀県大津市まで約40分と、京滋エリアの主要消費地へのアクセスに優位性を持つ。
滋賀県内最大級の工業団地「湖南工業団地」内に立地し、製造業向けの物流拠点としても高い利便性が期待できるとみている。
さらに、名古屋市、大阪市までそれぞれ約90分でアクセスできるため、両都市圏へ向けた広域輸送拠点としても運営していくことを視野に入れている。
地図
広域図
湿気やほこりが入りにくく、貨物の衛生管理がしやすい高床式倉庫とする計画。ドックレベラーを設置し、海上コンテナなど多彩な貨物に対応できるようになるとともに、フォークリフトや台車での積み下ろしが容易になり、生産性の高い荷役作業を行えると見込む。
平面図(1階)
約3kmの距離に「滋賀物流センター」や「滋賀物流センターⅡ」、約7kmの距離に「滋賀竜王物流センター」と、大和物流が運営する物流施設が存在しており、4棟合計で延床面積約4万3500㎡(約1万3160坪)を確保。4棟間で車両や人員の連携、繁閑による在庫量増減に対応し、安定的な事業運営を目指す。
中域図
施設概要
名称:大和物流株式会社「(仮称)滋賀物流センターⅢ」
所在地:滋賀県湖南市西峰町2番4号
敷地面積:6,640.02㎡(約2,008.61坪)
延床面積:8,794.00㎡(約2,660.19坪)
構造・規模:鉄骨造・地上3階建て、高床式
床荷重:1階2.0t/㎡、2・3階:1.5t/㎡
梁下有効高:各階:5.5m
搬送設備:貨物用エレベーター1基(4.6t)、垂直搬送機1基(1.5t)
アクセス:名神高速道路「竜王インターチェンジ」から約6km、「栗東湖南インターチェンジ」から約12km、新名神高速道路「信楽インターチェンジ」から約15km
最寄り駅:JR草津線「三雲駅」から約4.5km
着工:2023年1月25日
竣工:2023年11月30日
稼働:2023年12月1日
施主:株式会社丸松商事
設計・施工:大和ハウス工業株式会社
運営:大和物流株式会社
(藤原秀行)※写真などは大和物流提供