倉庫保管、流通加工、全国発送を一体化した総合物流施設として運営
名鉄運輸は4月28日、新たな拠点「名鉄トラックターミナル中部」が完成し、5月8日に運送事業の営業を開始すると発表した。倉庫事業は4月7日に先行して開業した。
新施設は名鉄運輸グループの旗艦店「小牧支店」の老朽化に伴い、近接する江南エリアに拡大移転する。
1階はホーム長170m、幅40.5mと同社最大のトラックバースを設置。集配車バースは屋内型とし、風雨でも作業が可能な設計を採用。2、3階は営業倉庫(5500坪)を構えている。
自走式で2階倉庫に乗り入れられる構造を導入。倉庫保管、流通加工、全国発送を一体化した総合物流施設として運営する。
各階フロアにシーリングファンを設置して結露を防止。3階倉庫には83機の空調設備を取り入れ、庫内荷役作業者や流通加工作業者の労働環境対策に注力している。
環境面では屋上に太陽光パネルを設置し、当施設の日中の電力を賄い、余剰電力は売電する予定(CASBEE認証Aランク取得済、BELS認証5スターとZEB認証を取得予定)。EV(電気自動車)トラックを5台導入している。
BCP対策として自家発電機を設置、江南支店の事務所とトラックバースの一部の電気をカバーして、災害時でも全国発送を止めない仕組みを構築している。地下水を利用した膜ろ過システムの導入や企業内託児所(こぐま園)の開設など、新しい取り組みにもチャレンジしている。
【名鉄トラックターミナル中部の概要】
敷地 |
45,898㎡ |
住所 |
愛知県江南市南山町東81番1 |
倉庫棟 |
1F 荷捌きホーム 9,823㎡ 2F 倉庫 10,184㎡ 3F 倉庫 10,187㎡ 合計 30,194㎡ |
事務所棟 |
事務所 会議室 休憩室 仮眠室 |
入居会社 |
名鉄運輸株式会社 名古屋支社、江南支店、江南流通支店 信州名鉄運輸株式会社 名古屋センター 四国名鉄運輸株式会社 名古屋営業所 名鉄急配株式会社 江南営業所 |
付帯施設 |
給油施設 自動洗車機 託児所 |
(藤原秀行)※写真はいずれも名鉄運輸提供