年内に稼働開始予定、カーボンニュートラル実現に貢献目指す
トヨタ自動車と豊田通商、三菱化工機の3社は6月26日、バイオガスから水素を製造する装置を、タイ国内に初めて導入すると発表した。タイのカーボンニュートラル実現に貢献していくことを目指す。
水素製造装置は三菱化工機が製作を担当し、2023年11月にタイに導入した後、現地の鶏糞や廃棄食料由来のバイオガスから水素を製造することを計画している。
水素製造に際してはトヨタと豊田通商が協力し、バイオガスや水素の圧縮、貯蔵、輸送に関わる全体のシステム構築と導入、運用体制の確立を検討する。
さらに、従来の水素ステーション関連設備としての水素製造装置とは異なるため、現地事情も加味した設計の適正化について、3社およびそれぞれの現地事業体とも連携を図り、議論しながら進めていく方針。水素を「つくる・はこぶ・ためる・つかう」ためのタイでの一連の取り組みの一環として同装置を活用する予定。
（藤原秀行）
