トータル130万㎡、ポートフォリオの多様化・拡充図る
プロロジスと米国の投資ファンド大手ブラックストーングループは6月26日、米国内でブラックストーンが所有している物流施設を31億ドル（約4340億円）で取得する契約を締結したと発表した。取得手続きは6月中に完了する見通し。
物流施設の具体的な棟数などは開示していないが、施設の規模はトータルで130万㎡に及ぶ。取得価格の利回りは初年度で約4％、調整後は5.75％という。
プロロジスは世界19カ国で約1.1億㎡の物流施設を所有している。両社はこれまでに10数件の不動産取引を行ってきており、物流施設の取得でプロロジスはポートフォリオをさらに多様化・拡充したい考え。
ブラックストーンからの物件取得で、プロロジスは米国のアトランタ、ボルチモア/ワシントンDC、カリフォルニア（南カリフォルニア、セントラルバレー、サンフランシスコのベイエリア)、ダラス、ラスベガス、ニューヨーク/ニュージャージー、フェニックス、南フロリダを含む主要市場で物流施設事業を拡大できる見通し。
プロロジスは今回取得する全物件を長期保有する計画。新規取得により、プロロジスは50の既存顧客と賃貸借契約が拡大したほか、77の新規顧客を獲得することができたという。
（藤原秀行）
