2024年問題の解決に挑む「第3回INNOVATION EXPO」、東京ビッグサイトで開幕

2024年問題の解決に挑む「第3回INNOVATION EXPO」、東京ビッグサイトで開幕

400の企業・団体が先進ソリューション競う、脱炭素にも貢献見込む

物流に関する大型展示会「国際物流総合展2023 第3回INNOVATION EXPO」が9月13日、東京都江東区青海の東京ビッグサイトで開幕した。

日本ロジスティクスシステム協会(JILS)、日本能率協会、日本産業機械工業会、日本産業車両協会、日本パレット協会、日本運搬車両機器協会、日本物流システム機器協会の7団体が共催している。INNOVATION EXPOは1994年の初開催以降、2年に1度のペースで実施してきた「国際物流総合展」のスピンオフ企画と位置付けており、今年が3回目。

9月15日までの会期中、2021年の第2回(249)を大きく上回る約400の企業・団体が自動化・省人化や業務効率化、脱炭素化を後押しする先進技術やサービス、ソリューションをお披露目している。

トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴う物流現場の混乱が懸念されている「2024年問題」が本格的に始まる24年4月までの間で最後の大規模な物流展示会のため、輸送効率化やトラックドライバーの業務負荷低減につながるソリューションも数多く出展、来場者の関心を引き付けている。期間中の入場登録者数は延べ3万人を見込む。

今回のメーンテーマは「知恵と技術を結集し、2024年問題を解決する」に設定。物流施設内の入出荷作業を自動化・迅速化し、トラックの待機時間削減を図ったり、輸配送経路を効率化してリードタイムを短縮したりすることを可能にするソリューションが続々と公開されている。自動倉庫システムや自動運転フォークリフトなど物流現場で関心が高まっている先進技術も発表されている。

展示と併せて、期間中に出展者が製品やサービスを紹介し、いかに物流領域が抱える課題を解決していくかを発表するプレゼンテーションセミナーを50セッション以上予定。全て無料で聴講できるようにしている。


来場者でにぎわう会場


会場の巨大なパビリオン

(藤原秀行)

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