コクヨサプライロジとアスクル、同一納品先への輸送共同化で積載率年間9%改善

コクヨサプライロジとアスクル、同一納品先への輸送共同化で積載率年間9%改善

CO2排出量も13%削減達成、22年10月に本格運用スタート

コクヨとアスクルは9月27日、コクヨサプライロジスティクス(KSL)がアスクルと組み、大阪から九州向けに行っている同一納品先への輸送共同化の成果を公表した。

KSLとアスクルは2021年9月から実証実験を行い、積載率が年間で9%改善するなどの効果を確認できたため、22年10月に本格運用をスタートした。共同化でで積載率向上によるトラック台数とCO2排出量の削減を目指している。

両社同一の輸送先となっている福岡市の物流拠点「ASKUL Logi PARK 福岡」に、KSLはチャーター便(トラック1台貸し切り使用)を利用して同社の物流拠点「近畿IDC」(大阪市住之江区)から同じく物流拠点の「九州IDC」(佐賀県基山町)に在庫を輸送、九州IDCから各地に配送していた。

一方、アスクルは物流拠点「大阪DMC」(大阪市此花区)からASKUL Logi PARK 福岡に路線便(他社の荷物との混載)で在庫移動商品を運んでいたが、日々の物流波動で積載効率が安定しなかった。


KSLの近畿IDC


九州IDC

そのため、両社の発倉庫の近畿IDCと大阪DMCが近隣に所在していることに着目し、近畿IDCよりASKUL Logi PARK 福岡行きのチャーター便を定期運行。積載量を調整しながら両社の荷物を合積みすることを検討、物流効率化とCO2排出量の削減を目指して21年9月に実証実験を始めた。当初の目論見通り、積載率を従来比で年間9%高められたほか、CO2排出量も年間13%削減を達成。本格運用に移行した。


共同化の概要と効果

アスクル側で共同輸送便の積載量が超過した場合は、従来通り路線便で輸送を行うことで、物量波動の吸収と積載効率の向上が両立できるよう工夫している。また、従来の近畿IDCから九州IDCへの在庫補充はアスクル納品以外の物量で積載量を維持、継続している。

また、副次的な効果として従来ASKUL Logi PARK 福岡ではアスクルの倉庫間移送とコクヨからの納品が別々に着荷していたが、共同化で同時に着荷するようになり、荷受け工数の短縮、荷受けバースの占有時間の削減につながっているという。

(藤原秀行)※いずれもコクヨとアスクル提供

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