中国平安保険系アスコット第1号案件の物流施設が埼玉・加須で竣工、売却済み

中国平安保険系アスコット第1号案件の物流施設が埼玉・加須で竣工、売却済み

8782㎡、都心から50km県内

中国平安保険グループの不動産会社アスコットは9月28日、日本で2021年に物流施設開発へ新規参入した後、第1号案件でSPC(特別目的会社)を通じて出資している「アスコット・プライム・ロジスティクス加須」(埼玉県加須市)が8月31日に竣工し、9月20日に売却決済したと発表した。

売却の価格や売却先など取引の詳細は開示していない。


施設外観

同物件は東北自動車道の加須ICから約4km。東京都心から約50km圏の埼玉県北東部に位置し、首都圏と東北地方をつなぐ要衝に存在。用途地域は準工業地域で24時間の操業が可能。埼玉県内に加え、首都圏全域への集配送も担えると見込む。


加須の伝統工芸品の鯉のぼりと利根川のきらめきを表現した外壁


地域住民も利用できるエントランス横のベンチスペース


4t車が最大15台同時接車可能なトラックバース


梁下有効高5.5~6.2mの倉庫フロア

延床面積8782㎡の汎用性が高いボックス型3層ドライ倉庫。2分割で利用できる設計を採用しており、荷物用エレベーター1基、垂直搬送機2基を実装している。4t車が最大15台同時接車可能なトラックバースは高床式で、2基のドックレベラーを備え、コンテナ貨物の入出庫にも対応可能にしている。

全館LED照明を採用し、屋外照明および事務所管内照明は執務室を除いてタイマー式としているため、電気代の節約や省エネルギーも見込めると強調している。

◤『アスコット・プライム・ロジスティクス加須』施設概要

所在地

埼玉県加須市土手2丁目17番19(住居表示)

交通

東北自動車道「加須IC」約4km、東武伊勢崎線「加須」駅約1.4km / 徒歩約15分

加須市コミュニティバスかぞ絆号「愛の泉前」停留場隣接

朝日バス「不動岡高校前」停留場より徒歩約5分

敷地面積

5,035.29㎡(約1,523坪)

延床面積

8,782.98㎡(約2,657坪)

構造種別・階数

鉄骨造・地上3階建

施設タイプ

ドライ倉庫

スペック

バース形状    :高床式(1.0m)、13.6m(4t車最大15台接車可能)

ドックレベラー  :2基

床荷重      :各階1.5t/㎡

梁下有効高    :1~2階5.5m/3階5.5~6.2m

荷物用エレベーター:1基(3.5t)

垂直搬送機    :2基(1.5t、カゴ車パレット兼用)

駐車場      :普通車19台

その他      :全館LED照明、ダブル折半屋根採用

竣工

2023年8月

設計

株式会社スピリッツ・オフィス 一級建築士事務所

施工

株式会社ナカノフドー建設 名古屋支社

(藤原秀行)※いずれもアスコット提供

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