27年4月竣工見込む
戸田建設は11月30日、熊本市と半導体関連産業の集積に向けた産業用地整備に関する協定を11月10日付で締結したと発表した。
協定は地元の不動産会社ジョイント(熊本県菊陽町)が代表事業者、同じく地元の建設企業アスク工業(同)が構成員を務めている。新たに戸田建設が加わり、国道443号線に接しICや中心市街地にも近接する場所でマルチテナント型物流倉庫の開発と、半導体関連企業へ工場用地の分譲を手掛ける。
熊本市は半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の工場建設を契機とした半導体関連産業の設備投資意欲の高まりを受け、産業基盤の強靭化・地域経済の活性化を目的とした「半導体関連産業の集積に向けた産業用地整備方針」を2022年12月に策定した。半導体関連産業などの対象施設の誘致に対し、熊本市が支援している。
今後、半導体を中心とした産業集積がさらに進み、倉庫需要も高まっていくことが予想される中、戸田建設も需要を確実に取り込みたい考えだ。
施設完成イメージ
物流倉庫は地上4階建て、延床面積は7万2614㎡を想定しており、着工は2025年10月、竣工は27年3月の予定。
開発予定地は熊本市中心部から約10kmの場所に位置し、九州地方の南北を結ぶ九州縦貫自動車道の益城熊本空港ICから約5.5km。県内の半導体関連工場が集積する菊陽町・大津町・合志市にも近く、物流施設や製造施設の立地で高い優位性を備えているとみている。
プロジェクト概要
戸島町東地区産業用地整備事業
所在地 | 熊本県熊本市東区戸島町1130番他 | ||
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区画① マルチテナント型物流倉庫の開発 | |||
開発区域面積 | 約32,770㎡ | 構造・規模 | 未定・地上4階建 |
延床面積 | 約72,614㎡ | 着工 | 2025年10月予定 |
― | ― | 竣工 | 2027年3月予定 |
区画② 半導体関連企業への工場用地分譲 | |||
分譲面積 | 約38,011㎡ ※分割可 | 売却予定時期 | 2026年4月予定 |
(藤原秀行)※いずれも戸田建設提供