プロロジス、岩手・金ヶ崎IC隣接地で「2024年問題」考慮した5.5万㎡のマルチ型物流施設開発へ

プロロジス、岩手・金ヶ崎IC隣接地で「2024年問題」考慮した5.5万㎡のマルチ型物流施設開発へ

東北縦横の結節点に立地、26年1月竣工見込む

プロロジスは2月14日、岩手県胆沢郡金ケ崎町で新たなマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク北上金ケ崎」 を開発すると発表した。

地上2階建て 延床面積は約5万5000㎡を計画しており、同県内では昨年11月に竣工した「プロロジスパーク盛岡」に続いて2件目のマルチ型案件。竣工は2026年1月の予定。


「プロロジスパーク北上金ケ崎」 完成予想パース

東北自動車道の「北上金ヶ崎IC」隣接地に開発する予定。周辺の北上市は南北を結ぶ物流の大動脈・東北道や国道4号、東西に秋田自動車道が交わる地点に位置しており、東北各地域へアクセスしやすく、盛岡市へ約60分、 仙台市へ約90分、 秋田市へ約120分で到達できる東北広域配送の好立地。

周辺10km圏内には3つの工業団地があり、半導体や日用雑貨、自動車のメーカーなどが進出し、生産・物流の拠点として稼働している。それだけに、新拠点の立地エリアは生産工場から東北地方広域への物流拠点に適しているほか、サプライヤーの門前倉庫としての需要も見込む。

「2024年問題」を考慮し、3時間以内に南は福島県北部、北は青森県南部まで到達できるエリアにマルチ型物流施設を置くことで、東北広域を当日中に往復可能にし、新たな在庫拠点の役割を担えるようにする。災害などのBCPから拠点分散化の必要性が見直されていることも考慮している。

保管効率に優れたメゾネット型として1・2階を縦に利用できるよう計画。1棟最大の賃貸面積は約5万2000㎡、最小面積は約5000㎡からと設定する。最大6企業が入居できるようにする。

1階には64台が着車できるトラックバースと、プロロジスとして初めての2つの屋内車路を設置し、天候に左右され ないスムーズなアクセスと荷捌きをサポートすることを目指す。 寒冷地・積雪対策として、 施設の雨どいには融雪ヒー ターを整備する予定。

プロロジスが除雪サービスを提供し、 外構スペースの利用に干渉しない雪置き場を設け、降雪時にも安全で機動性の高いオペレーションを提供できるよう考慮する。敷地内の動線は安全性に配慮し、全て一方通行とする。

庫内には通常のLED照明比で電力使用量を半減できる高天井用センサー付きスマートLED 照明を導入する。屋根面に太陽光発電設備の設置を検討している。他にも緊急地震速報システム、災害用無線機「ハザードトーク」 、停電時でも共用部の電力を72時間程度維持する非常用発電機、 断水時に利用可能な組み立て型簡易トイレの採用を想定している。

「プロロジスパーク北上金ケ崎」 概要

名称 プロロジスパーク北上金ケ崎
所在地 岩手県胆沢郡金ケ崎町六原土井道合、後平地内
計画敷地面積 約78,500㎡(約23,500坪)
計画延床面積 約55,000㎡(約17,000坪)
構造 地上2階建て、鉄骨造
着工予定 2024年6月
竣工予定 2026年1月

(藤原秀行)※いずれもプロロジス提供

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