同国で保管能力2倍に拡大、コールドチェーン需要増に対応図る
C&Fロジホールディングスは3月19日、傘下の名糖運輸の100%子会社でベトナム現地法人MEITO VIETNAM(メイトウベトナム)が同国で3カ所目の低温倉庫「第三倉庫」を稼働させたと発表した。
メイトウベトナムは2014年設立(当初は合弁会社、19年に株式100%取得)。16年に貨物運送業の合弁会社T&M Transportation(T&Mトランスぽーテーション)を立ち上げ、経済成長が続くベトナムで低温食品のコールドチェーン構築を進めてきた。
同国で低温食品の需要は、魚介類を主とした冷凍食品原材料をはじめ、内需の高まりから冷凍加工食品も増えており、コールドチェーンに対するニーズは今後も伸びると見込まれるため、保管能力拡大を図る。
第三倉庫はホーチミン市の西部、ロンアン省タンドゥック工業団地内に開設。大和ハウス工業のベトナム現地法人Daiwa House Vietnam(ダイワハウスベトナム)が新築した平屋建て倉庫を賃借し、延床面積約1万8400㎡のスペースに保管能力約2万6000パレットを擁している。
メイトウベトナムの保管能力は従来比で約2倍に拡大。冷凍温度帯の倉庫に加え、チルド温度帯の冷蔵庫も設け、より多様な低温食品を取り扱えるようにしている。
ロンアン省は近年多くの冷凍食品加工業者が拠点を設けている。同工業団地内に拠点を構え、新たな需要の掘り起こしを図る。
同工業団地はホーチミン市内から35㎞に位置し、主要な国道と州道が利用可能で、25年には環状道路4号線が完成する計画。ホーチミン市の北東部ビンズオン省ソンタン第二工業団地内にある第一倉庫・第二倉庫と併せてホーチミン市を東西から挟み、南部の港湾も含め、より効率的な物流ネットワークの提案が可能になると想定している。
概要
名称 | メイトウベトナム 第三倉庫 |
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所在 | ベトナム社会主義共和国 ロンアン省 デュックホア地区 タンドゥック工業団地内 |
建物 | 平屋建て |
敷地面積 | 41,317㎡ |
建物延床面積 | 18,465㎡ |
容量 | 65,712t(パレット約26,000枚) |
設備 |
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(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用