「C&Fロジ独力での持続的な成長実現には課題」

「C&Fロジ独力での持続的な成長実現には課題」

AZ-COM丸和がTOB発表に合わせ補足説明

AZ-COM丸和ホールディングスは3月21日、C&FロジホールディングスへのTOB(株式公開買い付け)実施を表明したことに関する補足説明資料を公表した。

TOBに踏み切る背景として、C&Fロジは長期売上高目標として2000億円(24年3月期予想1170億円)を掲げ、具体策を開示しているものの、ROE(自己資本利益率)は直近で低水準にとどまっており、PER(株価収益率)は直近2カ年で割高かどうかの目安となる1倍を割り込んでいることから「独⼒での事業運営による持続的な成⻑と中⻑期的な企業価値向上の実現可能性には課題を残しているものと考えている」と指摘。

AZ-COM丸和グループ入りすることで「シナジー効果を発揮し、C&Fが考える業績拡⼤や企業価値向上、ひいてはコールドチェーン全体の付加価値創造の早期実現が図れる」との考えを示した。

さらに「低温⾷品物流において安定的に⾼品質なサービスを提供されている信⽤度の⾼いC&Fの企業⽂化と、常に⾼い企業成⻑を実現させてきた弊社の営業⼒を統合することにより、国内随⼀の低温⾷品物流を提供することが可能となり、低温⾷品物流業界におけるリーディングカンパニーたる地位を確保するというC&Fの⽬指す姿の早期実現が可能であると考え、その先にはアジア・世界へのサービス提供にともに取り組んでいく未来が開けると確信している」と強調。AZ-COM丸和によるTOBに理解を求めた。

具体的なシナジーとして、双方の物流センター統廃合や相互活動を図ることで、輸送効率化が進められるとアピール。EC関連物流の拡大などにもつなげられるとの見解を示した。

(藤原秀行)

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