CRE、京都・京田辺で9万㎡の大型物流施設着工

2棟開発プロジェクト、トータルで24万㎡超に

シーアールイー（CRE）は1月31日、京都府京田辺市で開発を進めている大規模なマルチテナント型物流施設「ロジスクエア京田辺B」の工事を本格的に開始したと発表した。竣工は2026年8月末の予定。

同一エリアで2棟を開発しており、隣接する「ロジスクエア京田辺A」（テナント内定率100％、25年2月15日竣工予定）と合わせた2棟合計の総延面積は約24万㎡超に及ぶ。同社が関西エリアで開発してきた案件としては過去最大の規模という。

　
　

ロジスクエア京田辺のプロジェクト全景（左がロジスクエア京田辺A、右がロジスクエア京田辺B）

府道八幡木津線（府道22号線）を経由して第二京阪道路と新名神高速道路の八幡京田辺JCT（八幡京田辺IC・京田辺松井IC）まで約3.5km、八幡東IC（上り）まで約3.5km、京奈和自動車道の田辺北ICまで約1km。

将来は新名神高速道路の全線開通（八幡京田辺JCT～高槻JCT間が27年度予定、城陽JCT～大津JCT間が28年度以降）により、神戸から名古屋までがつながり、新名神高速道路を軸とした新たな広域物流ネットワークが構築され、本開発予定地の利便性向上が期待できるとみている。

ロジスクエア京田辺Bは、地上4階建て、延床面積が9万498㎡（2万7375坪）を計画。2・3階へ大型車両が直接乗り入れ可能なランプウェイを設け、トラックバースを1～3階にそれぞれ3階に備える。トラックバースを建物内中央車路両側に設け、計162台の大型車が同時に接車可能にする。22台分のトラック待機場と合わせて、効率的な入出庫オペレーションを実現できると見込む。

倉庫部分の基本スペックとして、外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は1.5t/㎡（2.5tフォークリフト走行可）、有効高さは1～3階が6.0ｍ、4階が5.5m以上を確保する計画。テナント区画としては最小で約1300坪からの利用が可能となっており、最大で12テナントが入居できる設計を採用している。

3-4階部分には荷物用エレベーター（4.1t）を計8基設置、将来のニーズを見込んで1～4階を通した各階停止可能な荷物用エレベーターの追加設置や事務室の増設、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場等の確保などを想定している。

　
　

アメニティとして4階に2カ所の休憩室を設ける。ロジスクエア京田辺A敷地内の木造の共用棟を利用することにより、従業員とドライバー専用の売店、休憩室を使えるようにする。

環境対策として全館LED 照明、人感センサー、節水型衛生器具を採用。BELS評価、ZEB、CASBEE-建築（新築）の認証を取得する予定。エンバイオ C・ウェストで太陽光発電システムの導入を予定しており、本物件屋根に設置する太陽光パネルで発電した自然エネルギーを自家消費する予定。

■開発プロジェクト概要

ロジスクエア京田辺プロジェクト　全体配置図

（藤原秀行）※いずれもCRE提供