「多くのステークホルダーの意向を無視」

アスクル・岩田社長兼CEOら記者会見の要旨

アスクルの岩田彰一郎社長兼CEO(最高経営責任者)ら経営陣が7月18日、東京都内で開いたヤフーとの資本・業務提携解消交渉要請に関する記者会見の発言要旨は以下の通り。

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会見でヤフーの対応を批判する岩田氏

▼岩田社長兼CEO
・取締役再任への反対意向、非常に重く真摯に受け止める
・アスクルの成長事業が乗っ取られるのではないかということを肌で感じている
・ヤフーの提案は全てが不可解。支配株主の横暴があれば、いかに独立社外取締役を入れて真面目にコーポレートガバナンスに取り組んでも機能しない
・提携の際に交わした書面には「イコールパートナーシップの精神で、eコマースでナンバーワンを目指す」「(アスクルは)上場会社として(独立した)事業運営を維持する」と書かれているが、その実効性が損なわれようとしている
・少数株主や多くのステークホルダーの意向が無視されており、資本市場で企業の信頼性が失われてしまう。そのために会見の場を設け、あえて問題を提起することにした
・提携契約の目的達成が著しく困難になったことから契約解消を引き続き求めていく
・株式の売り渡し請求条項は(提携契約の中に)ある。行使するかどうかは互いの議論、交渉を通じて(結論出すことを)達成すべきと考える
・(退陣要求に関し)もっと最善の解決策はないか(ヤフー側と)話し合っていける余地はあると思う
・ヤフーの宮坂(学)前社長とは強固な関係を築けていた。しかし、(現在の川邊健太郎社長に)経営(体制)が変わった後に関係が変わってきた
・まずは話し合いを持って解決できないか努力していきたい。もう一度(話し合う)チャンスはあると思う
・(話し合いで解決できなければ)裁判になって長期化することも考えられる。あらゆる可能性は想定している
・(株式の売り渡し請求権利行使などは、定時株主総会を開く)8月2日の前に判断しなければならない
・(ヤフーから後任に)誰を選びたいのか提案は一切ない
・ロハコのサイトだけ持っていっても、物流力やメーカーとの関係がなければ意味がない。それだけを切り分けたとしても機能はしないと思う
・(ヤフーとの話し合いは)現在は決まった日程はない。(ヤフー川邊社長と)話し合える関係は維持していると思っているので必要に応じて会いたい
・上場企業の社長は公職であり、会社は公器だと思っている。先方からは「晩節を汚さない方がいい」との言葉も出たが、私自身は恥をさらしてでも(反対の議決権)行使が本当に正しいのか、コーポレートガバナンスの面から問いたい

▼吉岡晃取締役BtoCカンパニーCOO(最高執行責任者)
・ヤフーとのシナジー効果、今までは彼らの集客力とわれわれの物流という掛け算で出てきている

▼吉田仁取締役BtoBカンパニーCOO
・(ECは)われわれの体制で営業利益を出せると確信している。決して業績低迷とは考えていない。これからV字回復していく

(藤原秀行)

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