シリーズ10棟目、小規模区画設け多様なニーズに対応狙う
プロロジスは3月24日、東京都府中市のJR北府中駅至近エリアで大型の物流施設を取得したと発表した。取得先や取得額は開示していない。
府中エリアは物流倉庫の供給が少ないことで知られ、同社は取得した物流施設を都市型の物流施設「プロロジスアーバン東京府中1」として改修し、小規模区画の整備などを通じて中小規模のニーズに対応することを想定している。
工事完了は今年秋の予定。プロロジスが展開する都市型物流施設「プロロジスアーバン」シリーズは全10棟に達する。

「プロロジスアーバン東京府中1」はJR北府中駅から徒歩約10分。中央自動車道の国立府中ICから3.9㎞の場所に立地し、都心部配送に加えて広域配送もカバーできると見込む。

複数企業の入居を想定した地上4階建て、延床面積が約3万9600㎡の施設として提供する。
1階と4階は既存入居企業が稼働している。2・3階は小分割工事を主とした改修を実施し、入居企業を募集する。小分割工事を施すことで、都内全域でこれまで供給が不足していた中小規模のニーズに対応するのが狙い。

各区画は280~680坪となる予定。区画の組み合わせにより、幅広い面積帯の提供が可能と見込む。将来の事業拡張にも柔軟に対応できるようにする。
梁下有効高は5.5m、床荷重は1㎡当たり1.5tと汎用性の高い仕様を採用。空調付き区画や給排水管の引き込みが可能な区画を整備し、物流用途にとどまらず、製品メンテナンス作業、組み立て・加工の工場用途、R&D(研究開発)などにも柔軟に対応可能な仕様とする予定。
大型トラックが接車可能な2階には、3階入居企業の「共用バース・荷さばきエリア」を2か所設置。垂直搬送機と荷物用エレベーターにより、両階を双方向に結ぶ搬送動線を確保し、製品や荷物の円滑な搬出入を実現する。
富士山を望めるカフェテリアやミーティングルーム、24時間営業の無人コンビニエンスストアなどを設置。地震などの大規模災害発生時には、防災活動の拠点として機能する自主管理公園を併設する。
公園内には、普段はベンチとして使い災害時はかまどとしても利用できる「かまどベンチ」を導入。防災備蓄倉庫を提供し、有事の際には施設利用者や地域住民に対し、水や食料などの備蓄品を配布する。
屋根面には1MWの太陽光パネルを積載、環境負荷軽減を支援する。
これまでの「プロロジスアーバン」シリーズは、ラストワンマイル配送拠点としての活用に加え、倉庫を併設したショールーム、商品撮影スタジオ、研究開発施設など、従来の物流施設の枠を超えた多様な用途で利用できるようにしている。現在稼働している全物件は、いずれも満床という。
施設概要
| 名称 | プロロジスアーバン東京府中 1 |
| 開発地 | 東京都府中市武蔵台1-1-3 |
| 敷地面積 | 16,876.98㎡ (5,107坪) |
| 延床面積 | 39,612.93㎡ (11,983坪) |
| 構造 | 地上4階/鉄骨造 |
| 工事完了 | 2026年秋(予定) |
(藤原秀行)※いずれもプロロジス提供












