小型の「都心デポ」を積極展開、業務を大幅効率化
関東圏を地盤にグループで食品に特化した共同配送などを展開している北王GROUP(東京都北区王子)が4月22日、東京証券取引所のTOKYO PRO Market(プロマーケット)に新規上場した。
プロマーケットは特定の投資家のみが取引に参加できるプロ向け市場。
北王GROUPは傘下に物流事業会社の手掛ける北王流通、北王デリバリー、北王フードベースの3社を収める持ち株会社。2023年に現在の体制に移行した。
ルーツは1980年に発足した関東圏の冷凍・冷蔵食品配送を担う古瀬商店で、現在の北王流通の前身。90年に古瀬商店から北王流通が運輸事業を承継した。
現在は北王流通が「トランスポート」(共同配送)、北王デリバリーが「都心デポ」(都心部の小型配送拠点をベースにした食品配送)、北王フードベースが「ウェアハウス」(物流センター運営)をそれぞれ担っている。
トランスポートのサービスは、関東圏の7カ所に構えている食品物流センター・倉庫を駆使し、複数のメーカーの商品を飲食店などの納品先ごとに仕分けして一括配送している。常温・冷蔵(チルド)・冷凍(フローズン)の3温度帯に対応可能な輸送車両も整備している。
小型車両の運営に注力。納入先の店舗スタッフの負担軽減や店舗運営の効率化を後押しするため、深夜・早朝の配送や、鍵を預って店内の所定場所まで商品を届ける「無人店舗搬入」サービスにも対応している。
都心デポは新宿、渋谷、上野など都心エリアに展開。郊外の大規模センターで一括して管理・保管している食材をいったん配送エリアに最も近い都心デポへ効率的に横持ち輸送(中継)した上で、各店舗に小口配送している。校外の大規模センターから直接都心に持ち込むよりも配送を大幅に効率化できるという。
食品の受発注から保管、仕分け、共同配送まで一括で受注する3PLサービスにも注力している。
2025年10月期の連結売上高は65億5940万円、営業利益は5100万円だった。26年10月期の連結売上高は前期比4.2%増の68億3200万円、営業利益は93.6%増の1億円と予想している。
(藤原秀行)











