市と博覧会協会トップが会談、橋新設見送り
大阪市の松井一郎市長と2025年の大阪万博を運営する日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長は4月1日、同市役所で会談し、万博会場となる同市内の人工島・夢洲(ゆめしま)に向かう橋を新たに建設するのは見送ることで一致した。
市中心部から夢洲へ至るには現在、2本のルートしかなく、万博開催時に予想される大規模な交通混雑を緩和するため、協会などから橋の建設を希望する声が挙がっていたが、市側は建設費が巨額になると見込まれることなどから難色を示していた。
市は代替策として、夢洲のコンテナターミナルの一部を南に隣接している咲洲(さきしま)に移転、分散させるとともに、舞洲内の一部交差点を立体にすることなどでトラックの交通量を減らす方針を示している。
(藤原秀行)