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ニチレイロジ、地域限定勤務の女性も現場統括可能な新制度導入へ

ニチレイロジ、地域限定勤務の女性も現場統括可能な新制度導入へ

梅澤社長「感性生かすことが業務改革に不可欠」と強調

 ニチレイロジグループ本社の梅澤一彦社長は10月24日、女性がより積極的に働ける職場環境を整備するため、地域限定で勤務している女性も現場を統括する役職に就ける新制度を導入する方針を明らかにした。早ければ2019年春に開始する方向で準備を進めている。

 仕事への意欲を高め、21年度までの計画で注力しているグループ全体の抜本的な業務改革に貢献してもらうのが狙い。

 同社が東京都内で開催した、女性従業員の活躍を促進する「第5回 咲カセル ロジ女フォーラム」の会場で記者団に語った。

 梅澤社長は「まずは物流センターのマネジメントを担うアシスタントリーダー的な立場で部下をまとめるとか、あるいは課題を設定し自ら問題解決に動いてもらうといったことに取り組む職務に就いていただくことを想定している」と述べた。

 梅澤社長は他にも、全国のグループ会社が推薦した女性従業員24人に対し、今年5月から各拠点におけるリーダーシップやマネジメントの能力を高めるための研修を実施していると説明。

 さらに業務改革の一環として、やはり全国の事業会社が推した女性に、自動化ソフトを駆使して仕事を効率化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の研修を行っていることにも言及した。

 一連の取り組みに関連し「業務改革で確立していく新しいオペレーションモデルの中では、女性の感性を生かしていかないとなかなか未来志向にはならないとの思いがある」と強調。RPAに関し、女性従業員が中心となって活用を進めた岩手の事業所で年間約1100時間の業務削減効果を達成したことに触れ、一層の活躍に期待を寄せるとともに、環境整備へ強い意欲をのぞかせた。

意見交流会や事業所見学会を展開

 同日のフォーラムには、全国から集まった70人が出席。ニチレイロジの担当者は事業環境が厳しい物流業界で生き残るためには女性がより活躍することが不可欠と協力を訴えるとともに、人事制度などを継続して変革していく方針をあらためてアピール、理解を求めた。

 冒頭にあいさつした梅澤社長は「近年は深刻な労働人口減少など事業を取り巻く環境が大変厳しい。成長を続けていくには、今までの歩みの延長線上にはない新たな発想や変化が必要となってくる。その源泉となるのが、皆さん1人1人が持つ知恵やアイデアであり、女性の潜在能力が不可欠だ」と呼び掛けた。

 続いて、同社の大崎孝子女性活躍推進室長が、グループで進めている施策を紹介。18年度は梅澤社長と各地の物流センター所長が女性活躍への期待を語り合った座談会の内容を紹介したリーフレットを作成・配布したり、グループ企業に配置している女性活躍推進担当者の勉強会を開いたりしていることに触れた。

 さらに主要グループ会社の代表が、女性の活躍を後押しするための取り組み状況をプレゼンテーションした。ニチレイ・ロジスティクス中四国は、女性が他の事業所を訪れることが少なく交流の機会がなかなか取れない状況を改善するため、プロジェクトメンバーを選出。意見交流会を実施するなどの活動を進めていく方針を示した。

 ニチレイ・ロジスティクス九州も、女性従業員の交流を増やすため、エリア内の事業所見学会を企画し、お互いの職場を理解し合えるよう努めていることを紹介した。

(藤原秀行)

フォーラムであいさつする梅澤社長

全国からフォーラムに集まった女性従業員ら

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