デカルト・データマイン調査、落ち込み幅は縮小傾向に
米調査機関デカルト・データマインが11月20日公表した日本発着の海上コンテナ輸送量に関する最新調査結果(速報値)によると、アジア域内へのトランシップ分を含めた日本発米国向け(荷受け地ベース)は10月の輸送実績が前年同月比23・1%減の4万4237TEU(20フィートコンテナ換算)だった。
新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済減速が引き続き影を落としている。減少幅は5月以降の4割程度から縮小してきてはいるが、まだ本格回復とまでは言い難い状況だ。母船直航貨物は20・5%減だった。
米国向けの自動車関連(HS-87)は11・9%減の9675TEU。同社はコロナ禍の影響を受け始めた5月の4割減(3000TEU台)から1割減(1万TEU台)まで持ち直してきたと指摘している。
直航分の主要港別実績を前年同月比で見ると、東京港は19・4%減、名古屋港は11・2%減、神戸港は11・7%減などと軒並み前年から落ち込んだ。
10月の実績(デカルト・データマイン資料より引用・クリックで拡大)
(藤原秀行)