パナソニック子会社ATOUNのパワードウェア、「あべのハルカス」の館内物流で採用

パナソニック子会社ATOUNのパワードウェア、「あべのハルカス」の館内物流で採用

近鉄グループの近畿配送サービスと連携、作業者の身体への負荷軽減図る

パナソニック子会社で物流現場などの作業負荷を軽減する着用型ロボット「パワードウェア」を開発・販売しているATOUN(アトウン、奈良市)は6月8日、同社のパワードウェアが、高さ日本一のビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)で近鉄グループの近畿配送サービスが展開している館内物流に採用されたと発表した。国内の大型複合商業施設としては初めてという。

ビルや大型商業施設などでは多くの場合、建物に届く荷物を搬入口で一括して受け取り、館内物流のシステムを通じて複数のテナントへと配送することで効率化を図っている。

しかし搬入作業は300個もの荷物を積んだ4トントラックから次々に荷下ろしするなど、取り扱う荷物量自体が多い上に、特定の時間帯に搬入が過集中することも多く、荷さばきをする作業者の身体への負担が課題となっている。

「あべのハルカス」は企業のオフィスに加えて、日本最大の売り場面積を有する近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店や、大阪マリオット都ホテルも入居しており、荷物の取り扱い量の多さに加え、種類や形状が多岐にわたっていることも館内物流のハードルを上げる要因となっている。

ATOUNは近畿配送サービスの協力を得て、腰の負荷を減らすタイプの「ATOUN MODEL Y」と、腰と腕を同時にサポートできるタイプの「ATOUN MODEL Y + kote」の両方を活用し、作業者の身体的負担の軽減に取り組む。同時にその効果を測定し、より現場で改善できる使い方の提案にもつなげていく予定。


あべのハルカス総合物流センターでの搬入作業の様子(MODEL Yシリーズ試用時)
(画像はプレスリリースより引用)

(ロジビズ・オンライン編集部)

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