運賃も前月比3カ月ぶりプラスに転じる
全日本トラック協会と日本貨物運送協同組合連合会が12月2日発表した求荷求車情報ネットワーク「WebKIT」の稼働状況によると、11月末時点の荷物情報(求車登録)件数は前年同月比42・5%増の13万6483だった。
2019年5月以来、今年1月末まで前年水準を割り込んできた後は、2月から10カ月続けてプラスを記録した。新型コロナウイルスの感染拡大で激減した前年から持ち直しの兆しが見られる。
情報件数もコロナ禍前の19年の水準(11月・12 万5560)を上回った。コロナ新規感染者数の減少に伴う経済活動の回復が追い風になっているようだ。今後、回復の足取りが確実で持続性のあるものかどうかが注目される。
19年は豪雨で鉄道貨物輸送がストップして件数が急増した18年からの反動が件数減少の主因。20年以降の件数激減はコロナ禍による国内外の経済情勢悪化が響いた。
11月の求車成約件数は0・3%減の2万4527で、2カ月続けてマイナスだった。
11月の成約運賃指数(10年4月=100)は121で、前月からは3ポイント、前年同月からも4ポイント上昇した。指数が上がったのは前月比ベースで3カ月ぶり、前年同月比では5カ月連続。
(藤原秀行)