東京・丸の内エリアで「空飛ぶクルマ」VR体験の一般向け実証実験へ

東京・丸の内エリアで「空飛ぶクルマ」VR体験の一般向け実証実験へ

社会実装後押し、全国でも展開検討

デロイト トーマツ グループ、有志団体Dream On、三菱地所、Tokyo Marunouchi Innovation Platform(TMIP)の4者は2月2日、「空飛ぶクルマ」(eVTOL=電動垂直離着陸機)の社会実装に向けた認知度向上のため、デロイト トーマツ グループとDream Onが共同開発した、VR(仮想現実)で空飛ぶクルマの飛行を体験できる専用車両を使った一般向け実証実験を2月28日、3月1日の2日間実施すると発表した。

実験は東京都心の千代田区丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)で行う。検証結果を踏まえ、今後は全国各地で取り組みを検討・展開していく予定。


“空飛ぶクルマ” VR用体験車両イメージ


“空飛ぶクルマ”搭乗中イメージ Dream On、Deloitte Tohmatsu Group

実証実験の概要

実証期間
2022年2月28日、3月1日

実証場所
3×3 Lab Future(東京都千代田区大手町1-1-2 大手町タワー・ENEOSビル1F)

実証対象
TMIP会員企業、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)のワーカー

実証目的
(1)「空飛ぶクルマ」の社会受容性の検証
(2)今後の活用・展開可能性の検証
(3)疑似体験を通じた社会的認知の拡大

想定シーン
空飛ぶクルマのユースケースの一つとして想定している地方交通への活用
*新型コロナウイルスの感染拡大状況に鑑み、実施期間や検証内容等が変更になる可能性がある

VRコンテンツ

地方交通への活用をテーマに、地方空港到着後から空飛ぶクルマによる宿泊予定ホテル到着まで、VRゴーグルを着用した状態で乗り込むフルダイブ型の仮想飛行として体験可能。
①搭乗手続き
②車内での過ごし方
③目的地到着後のアクティビティ
といった一連の流れを通して、空飛ぶクルマを活用することで、乗り換えの手間や移動時間の短縮といった交通課題の解消や、空からの遊覧観光等、地域の新しい魅力の創出といった地方活性化への空飛ぶクルマ活用を具体的にイメージできる内容となっている。

①搭乗までの手続き

空飛ぶクルマのチケット予約や手荷物チェックといった搭乗までに必要な手続き。空飛ぶクルマ”に搭乗するまでの一連のシーンから、安全性、利用の容易さなどをより具体的に体験。


搭乗口  Dream On、Deloitte Tohmatsu Group

②搭乗中での過ごし方

空飛ぶクルマに搭乗後、目的地までどのように車内で過ごすのかについては、これまで十分に議論がされてこなかった。今回のVRコンテンツでは、飛行中のアクティビティや機内の「インフォテインメント」(情報と娯楽を融合した造語)にも焦点を当て、移動中に何ができるのか、どんなことが起こるのかを体験することで、空飛ぶクルマへの理解を深め、関連する事業領域のビジネス機会の可能性を示す。


搭乗中イメージ Dream On、Deloitte Tohmatsu Group

③降機後のアクティビティ

空飛ぶクルマによる新しい移動は、降機後のアクティビティにも影響を与える。単なる移動だけでなく、空と地上で連動した新しいアクティビティの提案や、移動中のチケット購入、保険加入といったアクティビティに向けた準備等、空飛ぶクルマの暮らしや社会を大きく変化させるポテンシャルを体感。

(画像は各社提供)
(ロジビズ・オンライン編集部)

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